雪中雄鶏図

Bamboo in the Wind
風竹図

風竹図

最新水墨アートに憧れて

十八世紀初頭の長崎に、中国から沈南蘋を始めとする新しい絵画様式がもたらされ、江戸中期に長崎派として流行した。その中心となった鶴亭(一七二二~八五)の飄逸な水墨画風は、若冲に大きな影響を与えたと考えられている。

若冲は古今の中国絵画に多くを学んでおり、本図の速い筆勢や墨の諧調の表現に腐心した様子などにも、若冲の積極的な試みがうかがわれる。「心遠館若冲製」と記す署名の様式は、若冲と号し始めた当初のもので、三十代後半の作と知られる。

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