「動植綵絵修理からみる若冲の時代の表具」をテーマとする第5回若冲ワークショップでは、明治27年に創業以来、主に絵画・書籍分野における国宝や重要文化財の保存修理を行う株式会社岡墨光堂代表取締役 岡泰央氏を講師に迎え、表具師によって引き継がれた高い美意識と伝統の中で培われた修理技術の世界に迫りました。
「若冲の時代から伝わる京都の染織」をテーマとする第4回若冲ワークショップでは、18世紀京都画壇を中心とする江戸時代絵画史の研究者である尾道市立大学日本美術史講師 市川彰氏を講師に迎え、日本人の装いを演出する染織文化の歴史を読み解き、長い歴史の中で芸術の域まで押し上げた伝統の染織技術と若冲作品との係わり合いに迫ります。
各研究者それぞれの知見に基づく研究成果の発表、議論を行い、若冲作品の背景を読み解きながら地域文化との係わり合いを明らかにします。また、本シンポジウムに併せ、若冲作品を原寸大で再現した高精細複製画の展示を行います。
「若冲の時代から伝わる京都の木版画」をテーマとする第3回若冲ワークショップでは、現在日本で唯一の手摺木版和装本の出版社である美術書出版株式会社芸艸堂代表取締役 山田博隆氏を講師に迎え、木版技術の進歩、歴史を読み解きます。若冲が描く繊細な線、草花の大胆な構図を新たな表現で魅せる木版画の世界に迫ります。
オフィシャルサイトを本オープンしました。
「若冲と錦市場」をテーマとする第2回若冲ワークショップでは、京都錦市場商店街振興組合理事長 宇津克美氏を講師に迎え、若冲が生きた錦市場の歴史や文化を読み解きます。錦市場の有力な青物問屋に生まれた若冲。若冲が愛し、緻密な動植物を描き出すルーツとなった「京の台所」錦市場に迫ります。
「若冲が生きた江戸時代中期の京都の家屋」をテーマとする第1回若冲ワークショップでは、京町家情報センター事務局長 松井薫氏を講師に迎え、若冲が暮らした京都の家屋の歴史や文化を読み解きます。会場は京都を代表する町家の一つである長江家住宅。実際の町家のなかで若冲が目にした風景・美の世界に迫ります。
若冲が誕生し生涯の殆どを過ごした京都の伝統に密接に関係するものが多く、その伝統の多くはいまも京都に伝えられています。
京都文化芸術振興プラン実行委員会が行う「伊藤若冲作品を活用した地域振興事業」が文化庁「平成25年度地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業」に採択されました。